volpe’s diary

フリーランスじゃなくなったプログラマ volpe が日々便利だなぁと感じたことを中心に綴るブログです

WH-1000XM3 でいつでもどこでも精神と時の部屋に

SONYノイズキャンセリングヘッドフォン「WH-1000XM3」を買ってみたら最高だった。

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WH-1000XM3

購入の経緯

2018年の年末あたりに、ビデオ会議用にワイヤレスのイヤホンかヘッドフォンで良いのがないなー、ってなんとなく探していた時に、たまたま実家に帰ったら父親から Boseノイズキャンセリングヘッドフォンを購入したと自慢されたので、俄然ノイキャンヘッドフォンに興味を持ってしまった。

調べてみると現状のハイエンドノイキャンヘッドフォン市場は Bose の 「QuietComfort 35 wireless headphones II」と SONY の 「WH-1000XM3」 の2択らしい。安い買い物ではないので2週間ほど吐くほど悩んだ挙句、ノイキャン性能が上回っているという 「WH-1000XM3」 の方を購入してみた。

半年弱使ってみて今のところとても気に入っているので自分視点での使い心地などを書いておこうと思う。詳細なスペックなどには触れないので、公式HPなどを見るといいと思う。

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BOSESONY

用途

主な用途は以下の通り。最初はビデオ会議で使ってみてダメそうなら、最悪月一の出張時の飛行機で使えればいいかなという感じだった。結局だいぶ使い勝手が良かったので外に出るときはだいたい持ち運ぶようになってる。

  • リモートワークでのテレビ会議
  • 仕事中に音楽を楽しむ
  • 仕事中に無音で集中する
  • 移動中のプログラミングのお供に
  • 散歩のお供に

リモートワークでのビデオ会議で

メインの使い方になるであろうビデオ会議だったけど、正直最初は期待外れだった。 というのも、MacBookPro に Bluetooth で普通に接続してマイクを WH-1000XM3 を使うようにすると、コーデックが SCO になってしまい、聞こえてくる音質がとても悪い。ビデオ会議の会話もザラつくし、音楽なんてとても聴けたもんじゃない感じだった。

しかし、色々調べてみると WH-1000XM3 のマイクを使わなければ出力側は高音質の AAC や aptX で接続できることがわかり、現在はマイクに iPhone純正イヤホンのマイクを使いつつ、 WH-1000XM3 のコーデックは aptX にして使用している。そのおかげで音質はとても良くなった。(具体的なやり方はこちら 「Mac 上の Bluetooth ヘッドフォンでテレビ会議を aptX で聴く方法」)

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iPhone純正マイクを簡易スタンドに設置

iPhone純正イヤホンはたまたま手元にたくさんあるので使っているけど、マイク性能は地味に良いらしい。ただ無指向性で周囲の音(特に子供の泣き声や生活音)も拾ってしまうので、将来的にはもっと性能の良い指向性マイクにしたいところ。(模索中)

ビデオ会議での使用感としては相手の声の遅延はほぼ感じずかなり良く聞こえるし、こちらの声もそこそこの音質で聞こえているらしい。相手方が複数人で会話している場合でも、こちら側のボリュームコントロール次第でかなり細かい会話まで拾うことができる。

難点としては、ノイキャンON状態では自分が発する声がほぼ聞こえないので会話しにくいというのがあったが、ここで WH-1000XM3のウリの1つの外音を取り込む機能「アンビエントサウンドモード」にしてみると、自分の声もはっきり聞こえるようになるのでだいぶ快適に話せるようになった。

そんなわけで周囲がそれほどうるさくない場合は「アンビエントサウンドモード」にして会話することにしている。本製品を買った当初は、ノイキャンなのにわざわざ外のノイズを拾う「アンビエントサウンドモード」なんて使わなさそう、と思っていたけど意外な使い道があった。さすが SONY

仕事中に音楽を楽しむ

リラックスして仕事を行うには心地よいBGMが欠かせないので、僕は作業デスクに設置している amazon echo をステレオに繋いで常にBGMを流しているのだけど、自室で1人作業していても意外と環境ノイズが多いことに気づいた。 例えば、暖房、空調、PCのファンの音、ルンバの音、などなど。 特に夕方に子供達が帰ってくると別室で遊んでいても結構賑やかな声が聞こえてきて集中できないことがある。

そんな時に WH-1000XM3 を装着するとスゥーっと無音の世界に入れるのが気持ちいい。音楽も作業の邪魔にならない程度の僅かな音量で流しておくとより没頭できる。 ただあまり長時間装着しっぱなしにしていると耳周りが蒸れるので適度に外してい耳を休ませている。

仕事中に無音で集中する

本当に仕事に集中したい場合はノイキャンモードで音楽すら流さずに装着することもある。 まさに精神と時の部屋。外界の生活音から遮断された世界はなんと心地の良いものか。

移動中のプログラミングのお供に

WH-1000XM3 のノイキャン性能をフルで発揮できるシチュエーションはやはり飛行機や車など乗り物に乗っている時だろう。 特に出張時の飛行機の中で一度装着するともうコレなしではいられなくなる。飛行機の中にいるにも関わらず、あまりに快適過ぎて隣に人が座っていようと多少揺れようとプログラミングが捗りまくる。

また、不意にCAさんが声を掛けてきた場合でも、サッと外して首にかけられるので臨機応変に対応できるし、機内放送が気になった場合でも右手をヘッドフォンに当てれば一時的に外音を取り込める機能があるのでいちいちヘッドフォンを外す手間が省ける。

応用編としてはまだ勇気が出なくて試してないけど、OculusGO と WH-1000XM3 を装着して Netflilx など見ようものなら、もう飛行機の中にいることさえ忘れてしまいそう。(たぶんもう数年したらもうそれが普通な世界になっていそう)

持ち運びは首に掛けておくか愛用している「ひらくPCバック nano」に収納している。一見大きそうなヘッドフォンだけど折りたたむと驚くほどコンパクトになる。

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ひらくPC nano にも余裕で入る

散歩のお供に

WH-1000XM3 は歩きながら使ってもノイズが少ないのがいい。これまで外で音楽を聞くときは、完全ワイヤレスイヤホンの Zolo liberty を使っていたけど、耳を完全に塞いでいるせいか歩く度に結構な振動音がして不快だった。WH-1000XM3 だとそれが無い。さらに、ノイキャン機能で例えば東京の賑やかな街を歩いていても、車道や工事の音が驚くほど軽減されて清々しい気分で闊歩できる。

しかも寒い日には耳あてがわりになるので寒さの厳しい北海道ではうってつけ。(ただ氷点下になると誤動作を起こす可能性があるらしい)

ただ言うまでもなく、ノイズが低減される分、混み入ったところでは十分に周りの状況に気を配っていないと身の危険を伴うので注意が必要。

まとめ

初めてのノイキャンヘッドフォンの WH-1000XM3 の個人的な用途をざっと書いてみた。 ほんと「持ち運べる精神と時の部屋」なので集中して作業をしたい場合にはうってつけだと思う。

最後に自分が思うメリットとデメリットを書いておく

メリット

  • 持ち歩ける精神と時の部屋
  • カフェでも、飛行機でもコーディングが捗る
  • OculusGO と組み合わせれば没入感倍増
  • 東京のノイズだらけの街を歩いてても精神が落ち着く
  • 寒い日は耳あてがわりになる(氷点下は注意)
  • 完全ワイヤレスなのにバッテリーの心配がほとんどない (なんと30時間も保つ)
  • TV会議では外付けマイクを使うと aptX の高音質で聴ける

デメリット

  • 夏は多少蒸れそう
  • ビデオ会議で付属マイクを使うと音質が悪い (SCOコーデック)
  • Mac に aptX,AACで繋ぐと付属マイクは使えない
  • マイクを外付けにすると自分の声が聞こえにくい (アンビエントモードにすると割と聞こえるようになる)
  • ノイキャンされ過ぎて野外ではちょっと恐い (特に夜はやめたほうがいい)